6日目 私は推しの獣であり家畜。

休み

結構寝て、夕方から用事をしに出掛ける。
ファン仲間の友人と会う予定だったが、ご家族が体調不良ということでキャンセルに。
その友人は多忙だったようで昨年1年ほどTLにいなかったが、今騒動で戻ってきて、久々に話すことができた。そんな友人がもう一人いる。

あんた誰?

先に断っておくと、私は人の顔を覚えるのがめちゃくちゃ苦手である。容貌失認の診断下りるかどうかギリギリラインくらいである。
出先の飲食店で知人に会った。はっきり顔がわかったのは3人、あと1人わかるようなわからないような。私は1人で、その4人のすぐ側の席に通された。

私は開き直って挨拶をする。
「どうもーーー推しが文春砲食らって心が死んでまーーーす」
久しぶりに会う人たちに開口一番言うことでもないが、万一彼女らの雑談に名前が出てきたら私は死んでしまうおそれがあった。これ以上悪意に触れたくなかった。

2人の知人は苦笑いしてくれた、それでいい満点正解だ。
1人の知人、私と誕生日が同じでとびっきり可愛い彼女は推しの名字をさん付けで言い、ゲス不倫と笑った。冗談のニュアンスであることは伝わった。荒れてる私のアカウントを見てくれている間柄だから。

ところが残り1人。私が誰だかわからなかった女性。「人間じゃない」と私に言うでもなく溢したのが聞こえた。

推しの下品な濡れ場を無表情にスクショする

深夜ふと、推しの下品な濡れ場がある映画を見たくなった。劇場では2回見たがあまり好きではなかったが、今は課金という自傷行為しか正義を知らない。財布に対する自傷。ありがとうプライムビデオ。
2020年1月22日の午前中までお茶の間好感度バリ高だった推しの濡れ場であればもっと美しいものであるべきなのだろう、しかしこの映画では大概下品なのである。めっちゃ歯食い縛ってるし、相手は遊女だし、中折れしてるし、挙げ句梅毒の膀胱痛だし。

深夜3時、私は無表情にPrtScキーを叩く。

これは知見であるが、ハードウェアアクセラレーションを切れば各種配信サイトのスクショ禁止を突破できる。

めっちゃ歯を食い縛って遊女を対面座位で雑に抱く推しの演技。
相手の女性と致したときもめっちゃ歯を食い縛ってたんだろうか。