恐怖と不安に差し込んだ光

昨夜は、馴染みのコミュニティで新年会があった。
私は酒癖が悪い。
久しぶりにラスト20分ほどの記憶を飛ばした。

酔って、推しへの罵詈雑言を叫んでいたらしい。

それを翌朝知った私は、自分は彼を推すのに無理をしているんじゃないのかと不安になった。
酔っているときは深層心理の感情を吐露しがちだからだ。

駅までハンドルを握りながら、新幹線に揺られながら、考え込んでしまった。

推しの仕事は絶え間なく続いているとはいえ、バッシング記事は止むことがない。
そして事務所から抗議や反論の声明も出されない。
推し本人も、すました顔をしている。

オタクとしては結構辛いものなのである。

ここのところ推しの現場は打率9割くらいでいる私だが、自分の原動力は執着や義務感じゃないのかと、ふと立ち止まって悩んでしまった。

私は本当にあの人のことが好きなのか。距離を置いたほうがいいんじゃないのか。

まぁチケットは取ってしまったからと、今日も現場へ向かった。
あーあ、来ちゃったよ。
無理して来ちゃったのかもしれない、と。

推しが登壇した。
「好きっっっ♥」
たまらずに隣の友人を肘でつつきながら、そう溢した。
見ちゃったら好きしか言えないのだ。

推しとは光だ。
元気な推しはすべてを解決してくれるのだ。



そういえばあれから丸2年が経ったが、私はこのとおりオタクを続けている。