2日目 神は虚無をつくられた。

何かの間違いだと信じてたのに

メディアに作られた推しの姿を私は信じていた。
品行方正なマイホームパパで、若いのに落語とアウトドアと読書が好きで、読書に集中するためスマホをやめた変わり者。
ジュエリーの学校に通っていたから、奥方にオリジナルアクセサリーを作ってプレゼントしている。
その姿に萌えていた。まぁその萌えていた対象って結局Love Phantomにすぎなかったわけですけど。
だから不倫なんて、何かの間違いだと信じていた。事務所の声明文を読んだって、この状況で争ったって無意味だから、全面的に認めるしかないんだろう、私はそう信じていた、のに。

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生け花

TLに流れてきたスクリーンショット
生け花上手いってやば解釈に合っている。そしてめちゃくちゃ面白い。笑って、ちょっと泣いた。
だめだ、これは私の好きな推しがやらかしそうなことだ、そして本当はやってないと心のどこかでずっと願ってたんだけど、もう無理だと思った。
アイロンプリントしてTシャツにしてやろうかと思った。無神経に私や推しをいじろうとする奴らへの挑戦であり、そいつらから私を守る鎧にしたい、そう思った。

この日の感情

この日の午前中、私が思っていた感情はこうである。

ごちゃごちゃうるせえ外野←一番怒ってる
文春←めちゃくちゃ怒ってる
相手の女性←虚無(どーーーーでもええ)
本妻←なんか逆に腹立ってきた
推し←めちゃくちゃ好き

いま私に物申したらあなたもごちゃごちゃうるせえ外野になるので、この件については触れないで下さい、と。外野の言葉が怖かった。
幸い、周囲は私に優しかった。ひどい言葉はそんなに投げかけられなかった。
触るな危険扱いされてた可能性もあるが。

野暮用

野暮用に向かう。この野暮用もいつか書き出してやるつもりだ。
しかし文春砲があまりにも強大すぎたがために、野暮用はまじでハナクソみたいな感じだった。
私の2019年の半分はこの野暮用に狂わされていたが、それをワンパンで砕く文春砲。

限界クソデカ感情キモオタクの涙

道すがら文春を買おうと思いたつが、表紙を見ただけで泣いた。買ってたまるか。すでにオンライン課金したし。
電車に乗っていたとき、向かいのおっさんが文春を読んでいた。それを見て泣き出してしまった*1

タバコ臭い喫茶店で友人とお茶をしていたら、友人の肩越し、おっさんが読むタブロイド誌にでかでかと推しの名前。また泣き出してしまう。
推しに向けられる悪意がつらくて悔しくてたまらない。なんでこんな意味合いで推しの名前を見なくてはならないんだ。彼の名前はシンメトリーだ。

身内のひとたち

相方はケラケラと、相手の女性は妖艶な雰囲気を持っている、そう笑っている。
笑ってはいるが、私のことを全否定するでもなく、割と好意的な立場のようだ。しかし私がこの推しのことをこんなに好き好き大好き拗らせるとは知らなかったらしい。
「それは妹ちゃんもそうやったんちゃうん?知らんでイジってたんやろ?」
冷酷に妹は答える。「それはないwwww」知っていてイジってくるらしい。
まぁいいさ。妹のことは許す。
妹もまた、私にとって推しのひとりだからである。

公共の電波に乗る推し

その日は推しの出ているドラマの放映日だった。騒動後初めて見る動く推しに私はヒヤヒヤしていた。騒動後初めてとは言ったものの、この段階で35時間も経っていない。気が狂ったように時間が長く感じられていた。

ストロングゼロ片手にドラマを見る。ストロングゼロは私にとっての精神安定剤だ。
推しは今日もスーパー可愛い。パリコレのキャットウォークも歩いたことのある推しだが、その並外れた体躯で魅せるコメディ演技は、彼ならではのものだと思っている。

余談だが、ドラマ公式にアンチリプしてる奴ら、たぶん50人はブロックした。やりどころのない攻撃性をどこかにぶつけたかった。

*1:成人アラサー女性