1日目 暗闇がある中、神は光をつくり、鬱と躁ができられた。

2020年01月22日 16:23

仕事の10分休憩中、推しの別居速報が入る。推しは既婚者だが、芸能界きってのおしどり夫婦と言われている。頭ホンワカパッパな私もようやくその配偶者の存在を認め、愛妻家な推しを愛せる頃合いであった。
10分休憩だったはずなのに時間の感覚がとてつもなく長く感じられた。胃が細かく痙攣して足の裏が浮いている感じがした。
未成年清純派女優との不倫らしい。浜辺美波だったらどうしよう。

オタク仲間のTLがざわつき始める。私の大好きな大切な推しを貶める言葉がTLに溢れ始める。速攻でミュートワードに入れた。大好きな彼の名前を。

不倫の相手は浜辺美波じゃなかった。だけどもっと最悪なことに、私が5回劇場に行ってシナリオも買って原作小説も読んで、そして推しの演じた役に片思いしている*1その映画の、相手役の女性だった。

シュクメルリとハイボールストロングゼロとプリズムのきらめき

22日その日、私は映画を見に行く予定だった。二次元映画で、アイドルコンサートxフィギュアスケートxマジキチみたいな内容に向かってペンライトを振る予定だった。

仕事は終わったが映画まで二時間ほどある。呆然としながらTLを見ていたら、わりとものわかりのよい友人が松屋でシュクメルリを食っていた。ジョージア国の料理であり、今松屋に期間限定で登場している。割と近場の松屋だったので私は友人に泣きつきにいくことにした。
シュクメルリはニンニク香るチーズ鍋って感じだった。松屋ハイボールはジョッキが小さめだがコスパがよいと思う。

友人にぐだぐだと何かを聞いてもらう。その場で文春オンラインの有料記事を買った。リーク写真を見て泣いてしまった。おばかな顔をした推しのスナップ写真は、まちがいなく、私が片思いしたその映画の人物の風貌をしていた。きっつい。

何を話したか一週間経ってあまり覚えていないのだが、友人は優しかった。感情的になるばかりで自分の言葉で表現することが下手な私。言葉選びの上手で優しい友人。

友人を応援上映に誘う。来てくれるとのことだったのでペンライトを家に取りに帰らせる。その間友人宅付近のスーパーでストロングゼロを買った。ストロングゼロビターオレンジが好きだが、そのダサいスーパーには置いていなかった。鬱を患う少し前、そのスーパーの近くで働いていたことを思い出した。戻ってきた友人は真新しいビニール傘も貸してくれた*2
応援上映に着く。私はペンライトを忘れていた。結局友人のを借りた。応援上映でむせびなく。

そのあとタピオカ屋にいってタピオカと香港ワッフルを食べてから解散。
明日もお仕事だというのに申し訳ない。ありがたい。

帰宅後。

実のところあまり覚えていない。濃い、濃すぎる。
私のようなキチガイオタクを監視するのが趣味みたいなミーハーな男友達がいて、そいつを捕まえて午前4時くらいまで通話していた気がする。
絵を描いたりしていた。割と可愛く描けた。

このときのお気持ち表明

外堀から流れてくる情報にめちゃくちゃメンタル削られてたので、外堀の情報はシャットアウトすることにした。
推しのことを放っておいてほしかった。推しに誰も構わないでほしかった。

私は自分の感情とみつめあうことが得手ではない。だから自分が何に怒ってるか整理して考えていたところ、自分の大好きな人が不特定多数に雑に悪口言われてることに本当に怒ってて、あと事実かどうかもわからない内容に憤ったり嘲ったりする大衆も許せない。そんな気持ちだった。

正直、この報道は何かの間違いだ、そのときはそう思っていた。

雑なイジりが怖い

このときの私は、世間の人が本件について私に雑に言及することが一番怖かった。
幸い、そんな心ないことをしてくる人間には出会わなかった。
二人の身内を除いて。

妹。こいつは容赦がない。

相方。私があまりにも泣きわめくので謝られた。「推しさんのことそんなに好きやってしらなかってん…もう一人の方が好きなんやと思ってた……」もう一人の推しは顔が好きだった。そして本件の推しは、世間の作った彼のイメージの、その幻覚すなわちLOVE PHANTOMに私は萌えていた。この日、LOVE PHANTOMが2トンのTNTで爆破されたのである。

寝たの5時くらい

翌日は面倒な用事があったのだが、割と良質な睡眠をとれたとおもう。

初日にして濃すぎる展開

まだこの地獄の一日目なのである。

*1:アイタタタ

*2:まだ返してない。返さねば